ポケットwi-fiの無制限プランを活用するためのポイント

ポケットWi-Fiの利用を検討している人のなかには、データ容量無制限のプランを希望しているという人も多いことでしょう。
実質無制限プランのポケットWi-Fiは、安定した通信速度で制限なくデータ通信をしたいというニーズに応えてくるものです。
費用が高額になりがちなところはデメリットですが、キャンペーン等を利用すればキャッシュバックなどの特典を受けられ、お得にポケットWi-Fiを利用できます。

ポケットWi-Fiの無制限プランについて、様々な角度からの情報をお届けしますので、賢く活用するための参考になさってください。

無制限ポケットWi-Fiの特徴

無制限ポケットWi-Fiの特徴
ポケットWi-Fiを利用したいけれど、どのWi-fiが適しているかが分からないという人もいるかもしれません。
利便性の高い実質無制限で利用できるレンタルのポケットWi-Fiは、主に3つの種類に分類されます。
3つの種類とは、WiMAX、キャリア系、楽天モバイルです。

WiMAXのポケットWi-Fiで利用できる回線は、独自のWiMAX回線、そしてauの4G・5G回線です。
通信量に関しては、WiMAXのポケットWi-Fiは、データ容量無制限プランのみを提供しているのが特徴です。
手頃な料金で使いやすい速度を実現しているところが魅力で、利用者にとって、きわめて利便性の高いサービスです。
最新機種にあたる「X12」の場合、下り最大速度3.9Gbpsと、光回線と変わらないレベルの速度で利用できます。
WiMAXの場合、Wi-Fiルーターそのもののスペックが他社よりも優れており、無制限で高速通信を行いたい人に適しています。

キャリア系のポケットWi-Fiとは、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイルという通信の大手キャリアが手掛けるポケットWi-Fiを指します。
質の良いキャリアの回線を利用できることから、通信速度スピーディでかつ安定性があるのが、キャリア系のメリットです。
一方で、他社よりも料金が高くなってしまうところは、デメリットとなっています。

キャリア系のポケットWi-Fiのなかで、無制限プランが利用できるのは、auとワイモバイルに限られています。
なお、auの無制限プランについては、同じ回線と端末を利用するWiMAXのプランの方が価格が安いです。
ワイモバイルの無制限プランは、月々の全体的な通信量には制限がないものの、5G通信については月7GBまでという制限があります。

ドコモとソフトバンクについては、大容量プランはあるものの、無制限プランは存在しません。
ドコモに関しては最大30GB、ソフトバンクについては最大50GBまでという上限が設けられています。

楽天モバイルのポケットWi-Fiの無制限プランの場合、楽天の独自の回線と共にパートナー回線にあたるau回線を無制限で利用できます。
料金プランについては、3GB・20GB・無制限の利用した分を支払う従量課金制です。
自分が実際に使用した分だけを支払うシステムなので、コストの無駄が少なく、Wi-Fi代を節約したいという人にもおすすめです。
楽天モバイルの場合、無制限プランであっても、月々の支払金額は2,980円(税込3,278円)とリーズナブルです。
できるだけ安い費用でポケットWi-fiを利用したいというニーズに合っていると言えるでしょう。
しかしながら、楽天モバイルは、5G回線に対応していないというデメリットもあります。
通信速度にこだわる場合、他者の利用を検討するのがおすすめです。

無制限プランは、実は存在しないって本当?

無制限プランは実は存在しないって本当
レンタルのポケットWi-Fiには、通信速度の制限や容量の上限が一切ない完全無制限のプランは存在していません。
現在、無制限プランと称されているものは、実質無制限のプランです。
実質無制限プランは、何らかの制限は設けられているものの、制限に掛からない範囲内であれば無制限で利用できるプランです。
実質無制限プランと称されるプランには、大容量プラン、提供エリア内無制限プランなども含まれます。

大容量プランは、1ヵ月当たりの通信容量に上限が設けられているプランです。
上限以上の通信容量を使ってしまうと、速度制限の対象となりますが、使い方に工夫をすれば、無制限プランと変わらない利便性の高さを甘受できます。

実質無制限プランでは、ポケットWi-Fi の1ヶ月あたりのデータ容量には上限はありません。
しかしながら、1日ないし3日あたりの通信容量には上限が設けられています。
短期間で集中的にポケットWi-Fiを使用して、通信容量の上限を超えてしまうと、速度制限の対象となります。
一定期間内に制限はあるものの、1ヶ月あたりの上限がないことから、実質無制限プランと称されます。

提供エリア内無制限プランは、文字通り、自社回線の提供エリア内であれば、ポケットWi-Fiの通信容量を無制限で利用できるプランです。
自社回線のエリア外において、パートナー回線で通信を行うと、通信制限が掛かってしまいます。

上記のように、現在利用できるポケットWi-Fiの無制限プランは、実質無制限プランのみで、完全無制限プランではありません。
実は、2019年ごろまでは、条件なしでいつでも容量無制限でポケットWi-Fiを利用できる完全無制限プランを提供している会社もみられました。
しかしながら、コロナ禍によって在宅勤務やオンライン授業が普及して、インターネット通信の全体のデータ容量が増えるにつれ、完全無制限の回線が需要に耐え切ることができなくなり、パンクしてしまった結果、深刻な通信障害を招いてしまったのです。
通信障害発生を受けて、無制限プランのあり方を各社が見直すようになり、一部に制限を設けた実質無制限プランが主流となりました。

実質無制限のポケットWi-Fiを賢く使いこなすためのポイント

実質無制限のポケットWi-Fiを賢く使いこなすためのポイント
実質無制限のポケットWi-Fiを賢く使いこなすには、容量別にできることを理解するのがポイントとなります。
1GBでどれだけのことができるかを把握しておき、速度制限が掛かってしまわないように注意しながら、ポケットWi-Fiを使うようにしましょう。
1ヵ月あたりの容量が無制限でも、使い方に工夫をすれば、実質的には無制限で利用することができます。

1GBの容量で、メールの送受信であれば、およそ720,000通のやり取りができます。
インターネットのページを閲覧する場合、およそ2400ページの閲覧が可能です。
ニュース記事を読む場合、およそ30記事が読めるでしょう。

LINEを利用する場合、音声通話であれば55時間、ビデオ電話であれば3.2時間程度の使用に対して、1GBが必要です。
なお、LINEのトークに関しては、1GBでおよそ40万回ものやり取りができます。

Xのタイムラインの場合、閲覧のみであればおよそ4時間、動画視聴するとおよそ3.5時間で1GBを消費します。
Instagramの場合、閲覧のみであれば1GBでおよそ16.5時間利用できるのに対して、動画視聴では2時間ほどしか利用できません。
Zoomを利用する場合、音声通話であればおよそ24時間、ビデオ通話であればおよそ1時間で1GBを消費します。

You Tubeを視聴する場合、標準画質であれば3時間、高画質であれば1時間の動画視聴で1GBが必要となります。
Huluの動画視聴については、最高画質であれば1GBで30分、中画質では60分から70分ほど動画視聴ができます。

1GBでできることを多いと感じるか少ないと感じるかは、ネットに接続して何をするかによって変わってくるものです。
インターネットの閲覧やメールのやり取りがメインであれば、1GBでも意外と色んなことができると感じることでしょう。
一方で、動画を伴う作業を行うケースでは、1GBでできることには、さほど多くはありません。
Zoomでオンライン会議をすれば、1時間で1GBが必要となります。
長時間に渡る会議を頻繁に行う機会がある人については、Zoomの会議でかなりの容量を消費してしまいます。
また、画質にこだわって動画鑑賞をしたい人も、ギガ数の消費が多いので、注意してください。
速度制限に掛かってしまうと、一気にWi-Fi環境の使い勝手が悪くなってしまいます。

自分が使用しているデータ容量を意識しながら、ポケットWi-Fi経由でのネット接続をするようにしましょう。

実質無制限のポケットWi-Fiを選ぶ際に覚えておきたい注意点とは?

実質無制限のポケットWi-Fiを選ぶ際に覚えておきたい注意点とは
実質無制限のポケットWi-Fiを比較検討する際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
注目したいポイントとして挙げられるのが、実際の通信速度、提供エリアにおけるつながりやすさ、通信速度制限の目安です。
さらに、最新の端末が利用できるか、予算内に納まる費用であるか、といった点もチェックすることが大切です。

通信速度については、使用用途によって、求められる通信速度が変わってきますので、自分の行う作業がスムーズに行える速度が保たれるポケットWi-Fiを選ぶようにしましょう。
ポケットWi-Fiの参考資料に記載されている通信速度は、あくまでも最大速度です。
最大速度は、論理上可能な最大スペックを表しており、実際には最大の速度が出ることはほぼありません。
実行速度と称される実際の通信速度がどの程度であるかをきちんと把握して、使用用途に合った通信速度が出るポケットWi-Fiに決めることが大切です。

快適なWi-Fi環境を手に入れるには、通信速度だけでなく、通信の繋がりやすさに配慮することも重要となります。
使用する回線によって、通信の繋がりやすさに差がみられますので、慎重に回線を選ぶようにしましょう。

ドコモやau、ソフトバンクといったキャリア回線は、広いエリアを網羅しており、通信の繋がりやすさに定評があります。
4G LTE回線だけでなく、5G回線が利用できるエリアも広がってきました。
WiMAXの回線は、エリア拡大に力を入れてはいますが、キャリア回線の充実度には及ばず、利用できるエリアが狭いです。

また、どの程度で通信速度が掛かってしまうかという点をチェックしておくことも大事です。
プランによって通信制限が掛かる条件が異なりますので、契約前にしっかり確認しておきましょう。

実質無制限プランのメリットや注意点を正しく理解しよう

実質無制限プランのメリットや注意点を正しく理解しよう
現在のポケットWi-Fiの無制限プランには、完全無制限プランは存在せず、実質無制限プランがあります。
実質無制限プランでは、一定期間に上限を超える容量を使ってしまうと、通信速度制限が掛かってしまいます。
1GBでできることを知っておき、速度制限に掛からないように注意するように心掛けましょう。

ポケットWi-Fi経由でのネット接続を賢く活用するために、実質無制限プランのメリットや注意点を正しく理解してください。

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